お気に入りのかわいい古着があっても 型がどこか時代遅れで「このままだと着れない」って、もうずいぶん長い間 袖を通していないお洋服はありませんか?それとか 古着屋さんでみつけて買ったものの、やっぱりこのまま着るにはちょっと‥っていうの。
今回リメイクしたアンゴラセーターは、前身頃のデザインとさくら色が気にいって買ったものの 1970年代後半〜80年代初のデザインらしく、かなり袖幅が大きくて このまま着ることが難しいため、袖をはずしてベストにしました。
セーターからベスト以外のリメイクは、こちら→ » アンティーク古着・リメイク方法
見返し縫いというバイアステープを使った端始末の方法で(テープ伏せともいう)袖付き→ノースリーブにリメイクをすると、今着たくなる かわいい古着に生まれ変わることがあります。今日はその作り方をご紹介します。
可愛い古着ノースリーブ・リメイクの方法
かま底の位置を確認する
かま底の位置が上すぎないか?あるいは下すぎないかを確認する。
もともと袖付きの服なのであれば、上過ぎることはないが、反対に写真のような この時代の特徴といえる袖幅が大きなデザインの服の場合は,かま底の位置が下になっている場合が多い。
かま底の説明
かま底というのは、袖付け部分の1番底になる身頃脇の位置をいいます。この位置は、服のデザインやシルエット・機能性を考慮して決めます。身頃や肩幅の大きさも計算して決める必要がある 上身頃のパターン上で重要な位置で、基本ノースリーブの場合 この位置が上のものが多い。
デザインを決める
かま底の位置が下過ぎるものを1枚で着用するタイプのノースリーブにすると、中のインナーが見えてしまうので、重ね着するワンピやチュニック、ベストなどにすると良い。逆に元々、上すぎていて窮屈さを感じていた場合は、かま底を下げてしまうのも良いでしょう。この場合アームホールの途中から新しいかま底にむかって新しくラインを引き直します。
自然なライン、左右対称になることに注意すれば大丈夫ですが、かま底を下にした分 脇の縫い目を少しほどく必要があります。かわいい古着をノースリーブにしたら、どんなデザイン・アイテムとしてリメイクできるか、袖をとってしまう前に考えましょう。
可愛い古着をリメイク作り方
袖付き→ノースリーブ作り方
- 袖をはずす(リッパーがあれば少し便利です)
- 身頃のアームホールにアイロンをあてて縫い代を整える
- アームホールにテープ状の接着芯をアイロンで貼る
布帛や・カットソーの場合、伸び止めの為に芯を貼ります。写真のニットは貼っていません。 - アームホールをバイアステープで、見返し縫い始末をする
これだけで終わりです。
見返し縫いの方法をマスターすれば、これ以外にもソーイングのいろんな端始末として使えます。
私は、肩からアームホールの途中まで表からチュールをミシンでステッチして付けました。これ以外にもレースや、かわいい柄の布帛(ふはく)の生地で作ったフリルなど付けても良いですね。
バイアステープの選び方
バイアステープの幅
幅は細いものから広いのものまで数種類あります。アームホールなどカーブのきつい箇所に使用する場合は、幅が広いとうまくカーブに沿わないため、なるべく細いものを(0.8ミリ〜1.2センチ位)選ぶと良い。
バイアステープの色・柄・厚み
本体と配色にしたい場合、本体身頃(表)から見て色が透けて見えないか注意する。手芸屋さんで販売されているもののほとんどは、ブロードなどの薄い素材で作られているが、生地をバイアス状に裁断して自分でテープを作る場合、なるべく薄い生地を選ぶ方が良い。
型が古いけど かわいい古着がお家にある方は、リメイクして今着れるかわいい古着として着てみませんか?バイアステープを使った見返し縫いの方法は、こちらの記事でご紹介しています。»バイアステープの付け方・古着リメイク
» Robe vierge お店のサイトはこちら